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現在位置: ホーム1 / ブログ2 / 医者らしくない医者としての”健康・こころの回復”:2025年3月25日...

医者らしくない医者としての”健康・こころの回復”

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健康とは、単に病気や不調がない状態ではありません。
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WHOが示すように、身体的にも精神的にも、
さらに社会的にも満たされた状態を指します。
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​
職場においての「社会的な健康」とは、
自分らしく能力を発揮し、
手応えや充実感を持って働けている状態
だと言えるでしょう。
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だからこそ、産業医の仕事は、医学的判断にとどまりません。
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​
予防医学の視点を基盤としながら、
組織全体の健全性――つまり、「働く場そのものの健康」まで
視野に入れることが求められます。
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​
一方で、うつ病などのメンタル不調からの回復とは、
「元の自分に戻ること」ではありません。
​
それまでの生き方や考え方を一度立ち止まって見つめ直し、
「自分を大切にする新たな生き方」へと変わっていく過程です。
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「カウンセリングはマイナスをゼロにするだけ」
「コーチングはゼロからプラスにする」
​
そう語られることがありますが、私は常に違和感を覚えてきました。
​
​
本来のカウンセリングとは、
マイナスを受け止め、リセットし、
そこからプラスを目指していく営みです。
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人生そのものを見直し、育てていくプロセスなのです。
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医学的な表現では「寛解」が限界かもしれません。
​
しかし、深い対話を重ねていく中で、
「もう同じ落ち方はしない」という、
まるで完治に近いような変化が起きることもあります。
​
​
それはもはや、前の自分とは異なる「新しい生き方への変容」です。
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​
薬物療法だけを学んできた治療者には、伝わりにくいかもしれません。
ですが、そこにあるのは、現場で起こっている“現実”です。
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​
私はよく、「医者らしくない発信ですね」と言われます。
それが皮肉なのか、同調圧力なのかはわかりません。
​
でも、新しい視点や領域に踏み出したとき、
決まって現れるのが「らしさ」という固定観念です。
​
けれど、医師に限らず、専門家とは
「その枠組みの中でしか動けない人」ではないはずです。
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資格や知識は、それ自体に価値があるのではなく、
現場で磨かれ、人の役に立つレベルにまで高められてこそ意味を持ちます。
​
私は、人を支援するという営みは、そういうものだと考えています。
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